ウール素材の衣服にシミが付いてしまうと困りますよね。繊細なウール素材なので、適当にシミ抜きをすると、縮れや毛玉などのトラブルが起きます。基本的にはクリーニング店へ出して、シミ抜きしてもらうのがおすすめです。
しかし、すぐにクリーニングに出せない方や出来たら自宅でシミ抜きをしてすぐに使いたいという方もいらっしゃると思います。
結論、ウール素材の衣服でもシミ抜きはできます。しかし、ひとくちに「シミ」と言ってもその汚れの種類は様々です。
そこで今回は、汚れ別にシミ抜き方法を紹介いたします。本記事を参考にすれば、シミ抜きを自宅で行えるようになりますので、ぜひ該当する汚れを見つけて試してみてください。
自宅でシミ抜きできるウールかを確認しよう
天然繊維のウールを使用した製品の中には、洗濯ができないものもあります。まずは洗濯表示を確認して、「洗濯機使用可」か「手洗いマーク」があるかどうかを確認しましょう。 もし、どちらのマークもなく、洗濯NGのマークがある場合は家庭での洗濯はできないため、クリーニング店にシミ抜きの依頼をしましょう。
▼洗濯可能及び手洗い可能マーク
▼家庭での水洗い禁止マーク
ウールのシミ抜きの基本的なポイント
ウール衣類の繊維は非常に繊細なため、シミ抜きの際には洗剤と洗い方に十分に注意しなければなりません。
洗剤は、おしゃれ着用洗剤を使用してください。バイオ洗剤や漂白剤入り洗剤は繊維を傷める原因になります。
また、ゴシゴシと擦り洗いをすると、縮み、毛玉発生、型崩れなどが発生してしまいます。優しく叩いたり、指で撫でるように洗いましょう。
汚れにあったシミ抜き方法を8つ紹介
それでは、汚れ別にシミ抜き方法を紹介いたします。
バターやカレーなどの油脂性のシミ抜き方法
- 付いた汚れを軽く拭きとってください。
- お湯やぬるま湯を汚れた部分にたらして油をゆるめます。
- 数枚のティッシュを乗せて、アイロンを使用して余分な油を吸い取りましょう。
- 必要に応じて、グリース除去剤や揮発油を染み込ませて、汚れた部分を優しく叩きましょう。汚れが取れるまで繰り返して、乾燥させます。
- 最後におしゃれ着用洗剤で洗います。
卵や牛乳などのシミ抜き方法
- 可能であれば素早く水洗いをしてください。外出中で水洗いができない場合は、ティッシュやタオルなどでシミ部分を拭き取ってください。
- 次にぬるま湯を準備し、ティースプーン半分程度の塩を混ぜ、シミ部分に塗ります。その後は十分にすすぎ、余分な水分を拭き取ります。
- シミが残っている場合は、ぬるま湯にティースプーン1杯分のバイオ洗剤を入れて、シミに塗りましょう。15分程放置し、水で十分にすすぎます。
- 次に、水で薄めたホワイトビネガーを染み込ませて、洗剤を中和させます。15分程度放置した後、水で十分に洗い流しましょう。
- 最後におしゃれ着用洗剤で洗って完了です。
ワインや醤油などの水性のシミ抜き方法
- まずは水で洗い流しましょう。
- その後、消毒用アルコールと水を3:1の割合で混ぜ、シミ部分に染み込ませます。
- すぐにティッシュで水分を拭き取ります。
- 最後におしゃれ着用洗剤で洗って完了です。
ホワイトコーヒー、紅茶、ミルク、ホットチョコレートとチョコレートのシミ抜き方法
- 水で可能な限り洗い流します。
- おしゃれ着用洗剤を染み込ませた布でシミ部分を優しく叩きます。
- ティッシュやタオルで水分を拭き取り、乾燥させましょう。
- 油っぽいシミが残る場合は、揮発油を染み込ませた布でシミを優しく叩きましょう。
- また、ティッシュやタオルで水分を拭き取り、乾燥させましょう。
- 乾燥後は、おしゃれ着用洗剤で洗って完了です。
コーヒーのシミ抜き方法
- まずは出来る限り水で洗い流します。
- 乾かして、まだシミが残っていたら、ぬるま湯にティースプーン半分くらい重曹を混ぜて、布に染み込ませて、シミ部分を優しく叩きます。
- それでもシミが残っている場合は、消毒用アルコールと冷水を3:1で混ぜた液体をシミ部分に染み込ませて、布で優しく叩きます。
- 十分にすすいだら、おしゃれ着用洗剤で洗って完了です。
ボールペンやインクなどのシミ抜き方法
- 布に消毒用アルコールを染み込ませて、シミ部分を優しく叩きます。水性インクの場合は、おしゃれ着用洗剤を布に染み込ませて、シミ部分を優しく叩きます。
- 乾燥させずに、そのままおしゃれ着用洗剤で洗って完了です。
血のシミ抜き方法
- ティッシュやタオルなどで余分な血を拭き取ります。
- 薄めていないホワイトビネガーを布に染み込ませて、シミ部分を優しく叩きます。
- その後、冷水で同じようにシミ部分を優しく叩きます。
- 最後におしゃれ着用洗剤で洗って完了です。
口紅、化粧品、靴磨きクリームなどのシミ抜き方法
- 揮発油またはしみ取りスプレーを染み込ませた布で、シミ部分を優しく叩きます。
- 吸収性のある布またはタオルで余分な液体を優しく拭き取り、乾燥させます。
- 最後におしゃれ着用洗剤で洗って完了です。
まとめ
ウールにシミがついてしまった場合は、できるだけ素早くシミ抜きすることが大切です。 汚れの原因に合わせてシミ抜きを行いましょう。もしすぐにシミ抜きができない状況であれば、水で洗い流し、優しく叩いてシミを抜くようにしてください。 自宅に帰ってから続きのシミ抜きを行うことで、シミが残る可能性を下げるでしょう。