良いウールは、なぜ「着るほど差が出る」のか
メリノウールTシャツは、新品の状態でも十分に心地よさを感じられます。 ただ、着用と洗濯を重ねることで、その良さが少しずつ“育っていく”素材でもあります。
着た瞬間の印象だけでなく、 日常の中で着続けた先にどう感じられるか。 そこに、素材としての本当の差が表れます。
繊維の太さは、まず「目で」比べてみる
ウールと聞くと、「太くてチクチクする素材」という印象を持つ方も少なくありません。 実際には、ウールには繊維の太さに幅があり、太いものほど刺激を感じやすい傾向があります。
以下は、繊維を拡大して見たときの比較イメージです。 左から、一般的な綿、人の髪の毛、Super100メリノウールを並べています。
表面にねじれがあり、繊維の太さにもばらつきがあります。
比較用の基準。ウールの細さをイメージするための参考です。
繊維が細く、均一で、表面がなめらかなのが特徴です。
繊維の太さは、肌に触れたときの第一印象に影響する要素のひとつです。 ただし、それだけで着心地のすべてが決まるわけではありません。
繊維が細いウールの目安としての「Super100」
繊維が細く整ったウールのひとつの目安として使われているのが Super100という基準です。 これは糸や生地の名前ではなく、 原料となる羊毛の繊維が約18.5μm以下であることを示す目安です。
C-oneでは、こうした素材の特性や仕組みを理解したうえで、 日常着としてバランスのよい糸や生地を選んでいます。
番手・双糸・縫製が、日常着としての差になる
C-oneのTシャツでは、Super100クラスの原毛を使った糸の中から、 72番双糸(72/2)を採用しています。
糸を細くすることで生まれる自然な光沢。 双糸による安定性。 それらが、洗濯を重ねても型崩れしにくい理由のひとつです。
仕立ては、福島の縫製工場で一枚ずつ。 日常で着続けることを前提にした、丁寧なつくりです。
過酷な環境で選ばれる素材が、日常で心地いい理由
メリノウールは、登山や長時間の移動など、 過酷な状況でも使われてきた素材です。
汗をかいても冷えにくいこと。 気温差に対応できること。 連日着用しても不快になりにくいこと。
過酷な環境で求められる条件は、 日常着では「余裕」として感じられます。
着用を重ねて感じた、素材の変化について
- 着丈:新品より約2〜3cm短くなった
- 身幅:大きな変化は感じられなかった
- 生地:柔らかくなり、身体に馴染む感覚が増した
- 色:黒Tシャツでも白っちゃけにくく、色褪せは穏やか
ウールは繊維構造上、色素を内部に抱え込みやすく、 綿素材に比べて色褪せが起きにくい特性があります。 (もちろん、洗い方や干し方によって差は出ます。)
参考:繊維の太さの目安
| 素材 | 繊維の太さ | 特徴 |
|---|---|---|
| 一般的な綿 | 約20〜30μm | 日常的で扱いやすい |
| 人の髪の毛 | 約80μm | 比較のための目安 |
| Super100 メリノ(原毛) | 約18.5μm以下 | しなやかで肌当たりがやさしい |
※数値は一般的な目安です。着心地は糸・編み・縫製など複数の要素で決まります。
こんな方に、静かにフィットするTシャツです
- 気に入ったものを、できるだけ長く使いたい方
- 理由を理解したうえで、納得して選びたい方
- 日常での快適さを大切にしたい方